素肌にやさしい綿の服「接結カットソー」

※本記事は2023年に公開したものを2025年に再編集したものです。

長くお客さまに愛されている、隠れた名品

今回焦点を当てるのは秋冬のインナーとして20年以上定番としてつくり続けている「接結(せっけつ)カットソー」。ふんわり柔らかい綿を2枚重ねた生地でつくられた「接結カットソー」は、包みこむ着ごこちで、肌にやさしい服です。

どんなところがいいのか、どのように着用するのか、長く愛されている理由を、普段から愛用しているスタッフ3人に聞いてみました。

愛用者メンバー

日吉
パタンナー。接結カットソーのパターンも担当。愛用歴は10年以上。毎日接結カットソーを着ているヘビーユーザー。

出原
群言堂オンライン運営担当。ワンピースが好きで、接結カットソーはワンピースのインナーとして着ることが多い。

鈴木
群言堂 本店スタッフ(2023年当時)。カフェのキッチン、接客、椅子の修理までなんでもこなす。冬の寒い季節に、接結カットソーのタートルネックをマフラー代わりにして着るのがお気に入り。

素肌に着られて、肌にやさしい綿

小松﨑
「今日は集まっていただき、ありがとうございます! 早速なのですが、接結カットソーはいつ頃から着用していますか?」

鈴木
「入社してすぐに買いました。 触り心地がとにかく気持ちいいなと思ったのと、一目見てあったかそうだと思って買いました。春先だったのですが、石見銀山は寒くて(笑)。 これだったら、冬でも着られるなと思って。」

鈴木さん愛用の接結カットソー(現在こちらのシリーズの販売はしておりません)。首元があたたかそうです。

日吉
「私が持っている接結カットソーはこんな感じ。」

日吉さんの愛用の接結カットソー。たくさんあります。

小松﨑
「たくさんありますね(笑)」

日吉
「すごくボロボロになっているけど、もう10年くらい着ているの。」

出原
「変わらないですね、10年経っても。」

日吉
「それがね、柔らかさが増しているのよ。最初は白のプルオーバーとパンツを買って、普段着のインナーとして着ていたんだけど、古くなってからはパジャマとして着ていて。これは2代目なんだけど、本当に擦り切れるほど愛用しました。今も毎日、接結カットソーのパンツをレギンスとして穿いているの。」

全員
「え、そうなんですね!?」

今日も穿いています、と見せてくれました。

日吉 
「群言堂以外のレギンスを穿くと、ウエストのゴムの締めつけが気になるし、大きめのサイズを穿いてもピタッとするけど、この接結カットソーはふわっと包み込んでくれる感じがしてる。このパンツは柔らかくて、締めつけないけどちゃんと穿けるところが好き。それに、綿以外のものは肌に合わなくて。」

小松﨑
「夏場は暑くないんですか?」

日吉
「外にずっといたら暑いかもしれないけど、日中は冷房の効いた室内にいるから寒いので、ちょうどいいのよね。家にいる時は冷房を効かせてないけど、汗取りをしてくれるから着ているの。」

小松﨑
「接結カットソーは秋冬に活躍しているイメージでしたけど、夏場の着用も利点があるんですね!  出原さんはなぜ接結カットソーを着ようと思ったのですか?」

出原
「私は長い間、冬のインナーはコットンシフォンを愛用しています。同じ群言堂の定番の接結カットソーも試してみようかなと着てみたら、思っていたよりキレイめでよかったんです。冬は暖かいし、洗えるし。」

「接結カットソーは肌に触れるところが綿だから、そのまま素肌に着られるのがいいですね。 冬でもちょっと汗かくじゃないですか。綿だと汗を吸ってくれて、不快感が少ない気がします。」

出原さんの愛用の接結カットソー。差し色に良さそうな色です。

心地いいから、この生地でつくる

出原
「質問してもいいですか? 接結カットソーってどんなつくり方をしてるんですか?」

日吉
「最初の裁断前の生地はシワとかはなくて、真っ平らな状態のものなの。」

全員
「えー!」

出原
「真っ平な状態の生地を、仕上がりサイズの数倍大きくしたサイズで切って、縫う?」

日吉
「そうそう。縫って、洗うとクシャーッと仕上がりのサイズくらいに縮むの。実は使っている生地は縦・横 20%弱くらい縮む性質があって、洗うと生地本来の大きさよりも縮むのよ。」

「20%近く縮むものを製品化することって珍しいんだけど、気持ちよさを重視してこの綿の素材を使っているの。その縮む性質を考慮してつくるから、なかなかサイズが定まらなくて大変なのよ(笑)」

鈴木
「面白い生地ですね!」

出原
「このなみなみの模様は、柄というよりも生地のねじれ?」

日吉
「うんうん、そうね。接結は表と裏と2枚のやわらかい生地をくっつけて1枚の生地にしていて、その表と裏がねじれて自然にできる表情なの。」

鈴木
「そうなんだー!あったかいんですよね、生地の間に空気の層ができてて。特にタートルネックの接結カットソーは冬に重宝しています。室内だと暑すぎるときもあるので、折り曲げて着ることもあるくらいですね。」

折り曲げると裏の生地の色がチラリ。

出原
「折って使っても、生地が二重になっていて、裏側が見えないから使い勝手がいいですよね。」

汗を吸ったり、保水して乾燥を防ぐ綿の仕事

小松﨑
「さっき、肌に触れるところは綿がいいという話がありましたが、それは肌のためですか?」

日吉
「そうそう。本当に肌が敏感な人って、痒いもん。私は綿以外は着られないのよ。汗がたまるところが特に痒くなるから、私は汗が原因だと思っている。」

鈴木
「私はそこまで敏感肌ではないけど、かぶれる人もいますよね。」

小松﨑
「接結カットソーは綿が汗を吸ってくれるから痒くなりづらいんですか?」

日吉
「そうだと思う。私もかぶれるほどではないけど、汗を吸ってくれる綿はいい仕事をしてると思う。」

小松﨑
「ほかに肌に関する悩みってありますか?」

出原
「私は冬になると、乾燥で肌がカサカサになって湿疹がでちゃう。」

日吉
「年齢とともにどうしてもね…。私も冬は乾燥するから、やっぱり綿を着ていることが多いかな。天然繊維の綿の服は水分を保水しやすくて、肌が乾燥しすぎないのよね。あとは、体を洗いすぎて乾燥してるっていうパターンもあるかもだけどね!」

出原
「あ、私は最近冬はMeDuの石鹸で全身洗うのが自分の肌に一番あっていることに気づきました。」

日吉
「私もMeDuの石鹸で、顔からつま先まで全部洗ってる!」

出原
「そうそう、毎年MeDuの石鹸で冬を乗り切ってます。ちゃんとゆすぐことができたのかわからないくらい、ずっと潤っている(笑)」

日吉
「そういえば、使い古した服って最後、捨てる前に小さく切って、掃除に使ったりするじゃない。この接結カットソーの生地はね、すっごくよく吸うんだよね。」

全員
「そうなのー!?(笑)」

鈴木
「最後までいい子ですね〜!」

小松﨑
「とても吸収力があるんですね。最後まで余すところなく使えるところ、すごくいいですね。」

今日お話しを聞いて「接結カットソー」は、肌にやさしくて、あたたかい、縁の下の力持ちなインナーだということがわかりました。
汗や乾燥などによる肌悩みがある方に、綿100%でやさしい触り心地の「接結カットソー」をお試しいただきたいな、と思いました。 みなさまありがとうございました!