鄙舎 茅の葺き替えプロジェクトについて

2017年、13年ぶりに行われた「鄙舎(ひなや)」の茅葺き屋根、葺き替えの様子をプレイバック!当時の臨場感あふれるレポートを、お楽しみください。
茅は全て下され、垂木がむき出しになりました。お天気にも恵まれ暖かい日差しの中、垂木の組み替えが始まります。





2017年4月3日(月)
雨が上がり、週明けはお天気に恵まれました。茅は全て下され、屋根の骨組みがむき出しになりました。田んぼの右側にはもぐさが草を食んでいます。むき出しになると、現状の問題点があらわになってきます。今回の葺き替えに際して、できる限り改善した上で葺き替えていきます。


2017年4月4日(火)
垂木を組み替える際のもっとも肝心な調整は、水平をきちんととることです。移築した鄙舎は棟が微妙に歪んでいるとのことで、茅を葺いていく垂木に影響が出ています。水平器で測り、赤いテグスを張って水平をとっています。
なぜ垂木を過日運び込まれた杉と組み替えるかというと、現在の竹の垂木は軒の部分が長すぎたため、茅の重みに耐えられず折れてしまっているからです。軒部分の長さを短く調整しながら、新しい垂木と組み替えていきます。





2017年4月5日(水)
明日から雨の予報のため、作業はお休みです。早めに雨除けシートですっぽりと屋根が覆われました。


2017年4月8日(土)
曇り空の本日、動きがありました。足場を一回りさらに広げ、茅を置くための場所を作ります。また、茅を葺きやすいように短い藁を芯にし、ススキで包んだ束をつくらなければならないそうです。その作業を「つくり茅」というそうです。ススキの長さを調整するために、チェーンソーで断裁される音が周囲に響きます。
断裁したススキを鄙舎に運びこんで、「つくり茅」をどうつくるか、あれやこれやと検討されました。束ひとつにススキと藁をどんな割合にして長さをどうするかという談義です。「2.5.2.5.2で7寸でいこうや」と割合と長さが決まった後は、黙々と「つくり茅」が続きます。





