鄙舎 茅の葺き替えプロジェクトについて

2017年、13年ぶりに行われた「鄙舎(ひなや)」の茅葺き屋根、葺き替えの様子をプレイバック!当時の臨場感あふれるレポートを、お楽しみください。
GWをはさんだ第8週目の始まりです。屋根上部に残っていた苔のついた茅を下ろし、棟を取り外しました。いよいよ全体が葺き替えられていきます。




2017年5月5日(金)
むき出しになった屋根上部の垂木を新しいものに全て取り替え、その作業が終わると、破風(※)の骨組みをつくっていきます。とても高い場所での作業です。図面によると棟高は約9m80cmにもなります。
※破風…切妻造や入母屋造の屋根の妻の三角形の部分(ブリタニカ国際大百科事典)


2017年5月6日(土)
本日はお休みです。







2017年5月7日(日)
GW最後の日です。よく晴れた気持ちの良い日でした。5日の夕方に帰省から戻り、本社のすぐそばにあるバス停「大森」に着いた時、鄙舎は雨除けシートがすでに下ろされており、どれくらい作業が進んだか見えませんでした。
本日、楽しみに現場に出かけると、屋根全体の骨組みが全て完了して、すっかり姿が変わっているのに驚きました。本日は、「エツリ竹」を取り付けていきます。作業場が上半分の高い位置になったため、垂木に結びつけたエツリ竹を補充しながら作業は進みます。本日一日で作業は順調に完了しました。









2017年5月8日(月)
朝一番で、追加の茅が搬入されました。トラックいっぱいの茅の量は560束とのこと。再び、茅置き場に移動します。本日は「平」の3層目と2層目を葺いていきます。平に横に渡した足場の木の段が層を数える目安です。北西の角は一番厚みがあるため、現在3層目、平は2層目となります。
ところで、GW前日から、定点観測を始めました。撮影場所を固定して、経過を記録する方法です。上の2枚の写真がそれを並べたものです。午前と午後で茅の層が厚くなったのがわかります。








2017年5月11日(木)
引き続き「平」を葺いていきます。“長い茅”と“切り茅”の2種類を、目指す屋根の傾斜をイメージしながら使い分けます。1本の茅の根元は太く、穂先は細いのが当然です。そして、細長い茅はしなります。何も考えずに茅を置いていくと、根元部分だけに厚みが出てくるので、思い描いている傾斜になりません。長い茅と短い茅を塩梅よく混ぜることによって、理想の屋根の傾斜をつくりだせるのです。
茅束を、板に載せトントンと根元を揃え、寝かせ並べてならします。まんべんなく「平」全体に茅を葺けたら、藁縄で締めていきます。その作業の繰り返しです。本日、4層目と3層目を葺いている最中、雨に見舞われ、作業はおしまとなりました。





