鄙舎 茅の葺き替えプロジェクトについて

2017年、13年ぶりに行われた「鄙舎(ひなや)」の茅葺き屋根、葺き替えの様子をプレイバック!当時の臨場感あふれるレポートを、お楽しみください。
茅葺きは8層目まで葺かれており、日に日に棟に近づいていきます。屋根全体の傾斜や曲線・直線をチェックして調整しながら作業が進んでいきます。





2017年5月22日(月)
今週はお天気に恵まれるようで作業は随分進みそうです。いつの間にか8層目の平葺きにとりかかっており、遠くから見ると屋根に人が小さく乗っかっているようです。今朝はまた200束の茅が御殿場から到着しました。大きなトラックから軽トラに移し替えて鄙舎まで運びます。
移築当時は周囲に何もなかったので、大きなトラックが何台でも入ってこれたそうです。今は鄙舎の隣には本社ワークステーション、トイレ、小川と田んぼ、畦道と、いろいろなものが造られており、とてもそんなトラックが入れるスペースはありません。
本日も茅葺きは順調に進んでいきます。茅置き場から現場まで茅を運ぶのは、この現場が初めてという新人の二人、池田さんと佐藤さんです。暑い中、切り茅をつくり、足場まで運びます。







2017年5月23日(火)
本日は北と東の平を葺いていきます。楽に座れるようになった屋根の上では、若いけれども経験年数があり先輩になる松木さんが小柳津さんに随所随所で屋根全体の形の見方やどう形をつくるか、ガンギの叩き方などを伝えています。
四つの角づくりは基本的には一人の職人さんが担当しているような形で、そうするとそれぞれにクセのようなものが出てきます。クセを超えて、イメージする屋根の形を実現するために客観的に全体を捉える視点が大切なのだと話を聞いていて感じました。






2017年5月25日(木)
平の8層目と9層目を噴きながら、四つの角を調整していきます。鄙舎隣の本社の屋根から作業をずっと眺めていると、屋根全体の形がよく見えます。もしかしたら、現場で屋根に登っている職人さんより俯瞰してみているかもしれません。若手腕利き職人の松木さんが、西南の角をガンギで叩いてなだらかな曲線の角にし始めた時、やっぱり!と思いました。
下の写真は、定点観測地点撮影分より、どれぐらい工程が進んでいるか、よくわかるように並べてみました。垂木の骨組みが茅で覆われて破風の高さまで届いています。屋根上部になり、茅を葺く面積が小さくなってきているため、一層を葺く作業時間が短くなり、どんどん茅葺きは進んでいます!



