第12週目_棟づくりのために|鄙舎 茅の葺き替えプロジェクト

鄙舎 茅の葺き替えプロジェクトについて

2017年、13年ぶりに行われた「鄙舎(ひなや)」の茅葺き屋根、葺き替えの様子をプレイバック!当時の臨場感あふれるレポートを、お楽しみください。


とうとう棟部分の基礎づくりまで工程が進みました。屋根のてっぺんの三角部分に茅を葺き、厚みを出していきます。

破風から茅を葺き、屋根のてっぺんを葺きます。
遠くから見ると全体が葺き上がっているのがわかります。
ここまで根気強く茅を葺いてきました。
棟部分は茅を横に葺いていきます。

2017年6月5日(月)

あいにくと雨が続き、作業はしばらくお休みでした。作業が再開した本日は、とうとう棟部分の基礎を葺く工程まで進んでいます。棟部分の茅葺きは屋根部分に比べると、すぐに終わるのかと予想していたら、実は何段も葺いていくということがわかりました。両側から葺いてきて、てっぺんで重なり合う部分はハサミで刈っていきます。

棟の両側から茅を葺いて、てっぺんで重なり合う部分を刈ります。
何段も足場の杉を登っていかないとてっぺんまでたどり着けません。

片側ずつ葺いてはハサミで棟の中央で合わせます。
屋根のてっぺんでの作業がずっと続いています。
まだまだ追加の茅がストックされています。
茅に向かう職人さんたちの姿勢はとても真剣なもので尊敬します。

2017年6月6日(火)

昨日から引き続き、棟部分の土台を造る作業です。これまで葺いてきた屋根の途中に引っ掛けられた茅を補充しながら、かなりの量を積んでいるようです。

ケラバの茅を葺きながら、三角形の形を造っていきます。
鄙舎でお昼をとる職人さんたち。

葺き重ねた茅を押さえ竹で固定します。
押さえ竹の下から、さらに茅を押し込みます。
ケラバ全体に茅が葺かれました。
鉄針や竹串、ガンギなどの道具で現場はいっぱいです。
中央で合わせて余分な分を断裁します。
北側からの現在の様子。
本日の現場の最後の様子。刺さっている竹串の間に、明日からまた茅を積んでいきます。
見上げると色々な空模様に気づきます。

2017年6月9日(金)

お天気に恵まれ、工程はどんどん進んでいます。本日は、茅をさらに葺き重ねながら、棟に使う材料の下準備も始まりました。足場の下に、なにやらブルシートで囲われた中に水を入れています。棟に使う杉皮を浸すためだそうで、明日には材料が準備されます。

楽しそうですが、必要な準備中です。
さまざまに知恵を絞って作業を行っていきます。
ザクッザクッという乾いた茅を切る音が聞こえます。
まだまだ茅を葺いていきます。
押さえ竹もてっぺんまで上げて使います。
葺いては締め、葺いては締めを繰り返し、とうとう一番上までやってきました!
最後はチェーンソーで断裁します。
大きな背中の上に、職人さんが乗っているようにも見えます。

竹串の間に茅束を積みます。
渾身の力を込めて、藁縄を締めて固定します。
茅を積んで棟高を上げていきます。
要所で行われる水平確認。
しっかりと押さえ竹で締めて屋根の形をつくります。
3本の竹を継ぎました。

2017年6月10日(土)

棟の土台づくりは、いよいよ大詰めです。屋根のてっぺんの三角形の頂点を葺き終え、今度は、横向きに茅を積んでいきます。これでもか、という程、茅を積み、藁縄できつくしっかりと締め、さらに茅を足します。手のひらで押してみると、反発する余裕がほとんど無い程です。三角形の頂点を押さえ竹で締めた後、屋根の形に沿って両側から、押さえ竹が交わるように締めて余分な分を切り落とします。

鋭利に切り落とされた竹。
昨日のブルーシートのプールには、杉皮が浸されています。こうすることで加工ができるのです。
茅が下へと落ちて全体を覆い滑りやすくなっています。
「針目覆い」という、これから据え付けらる部材の間隔を測っています。
この土台の表面を杉皮で覆っていきます。
「針目覆い」の芯の試し置きです。
下では、新人職人さん二人が「がんぶり」とも言われる、棟のてっぺんに据える青竹の加工をしています。
足場では「針目覆い」を試作中です。
鉄針で藁縄を通して押さえ竹を締めます。