鄙舎 茅の葺き替えプロジェクトについて

2017年、13年ぶりに行われた「鄙舎(ひなや)」の茅葺き屋根、葺き替えの様子をプレイバック!当時の臨場感あふれるレポートを、お楽しみください。
いよいよ棟づくりが始まりました。屋根全体の趣を決める棟がつくられると完成は間近です!どんな棟がつくられるのでしょうか。ワクワクしながら作業を見守ります。






2017年6月12日(月)
この日は、驚いて目を見張る作業がありました。いつも、すごい!という思いで作業を見ているのですが、昨日から仕込んであった杉皮を加工し終え、「品軒(しなのき)」にかぶせるために、屋根上に運ぶ様子には圧倒されます。新人職人池田さんと佐藤さんが、下から踏ん張って運びます。
一枚一枚を少しずつ重なり合うように覆っていきます。きれいに覆い終わった後、多めに用意していた杉皮は屋根途中に残り、また、それを根気強く下へ降ろすという作業が続きました。















2017年6月13日(火)
重要な作業が続いています。昨日覆った杉皮を、きれいに切り出した青竹で抑えていきます。2本の長い竹を継ぎ、「品軒」の両側に3本を渡します。表から見える部分なので、3本の間隔を同じにするよう、品軒の土台として葺いた茅を締めている押さえ竹の位置を再調整するなど根気強く調整が行われました。がんぶりも2本の真っ直ぐな青竹を継ぎます。その継ぎ目を細工し、見事ぴったりと棟の頂点に据えることができました。









棟上げの日








2017 年6月14日(水)棟上げの日
お天気に恵まれています。昨日置き終えた「針目覆い」を杉皮でくるんでいきます。また、破風を刈り整え、棟の顔をつくります。一方、下では、何やら落ちた藁を集めて細かく断裁しているおじさんがいます。尋ねると、土壁の補修用に「ドロ」をつくっているとのこと。古い垂木を取り除いた時にできた土壁の凹みを埋めるそうです。
押さえ竹とがんぶりの長さを切り揃え、そのうちに全て杉皮をくるんだ針目覆いを品軒の長さと揃え、と、神経を使う丁寧な作業が続きます。











とうとう棟上げです!


棟の仕上げが完了しました。職人さんたちがヘルメットを脱ぎ、足場に集まります。大将森原さんが日本酒を手に持ち、屋根へ登っていくと後に続いて中腹まで登っていきます。丁寧に時間をかけて整えた棟に、日本酒を端から端までふりかけ、皆でこれからの無事の祈願です!3月下旬の作業開始から、おおよそ3か月間、毎日毎日、根気強くチームワーク良く作業を続けて、とうとうこの日を無事迎えました!皆で祝いの一杯を飲み干しました!

