【スタッフの声】ここで働いていることは、私の誇り。自分らしくいられる場所で見つけた「守りたい」もの

「私の働いている会社はとても素敵な会社です」と、家族や友人に胸を張って言える。

群言堂で働く小室美樹さんは、自身の仕事をそう表現します。

かつて東京・丸の内のアパレル店で働いていた小室さんが、運命的に出会ったのが群言堂でした。

昔から古いものをこよなく愛し、自宅のインテリアもアンティークの建具や照明を一つひとつ選ぶほど、自身の価値観を大切にしてきた小室さんにとって、群言堂が提案する「根のある暮らし」や、衣食住すべてを慈しむ姿勢は、自分自身の生き方そのものと深く共鳴するものでした。

現在、小室さんは「西荻窪 暮らしの研究室」で築100年近い古民家の店舗を守りながら、お客様に『長く愛せる一着』を届けています。

周りからは「太陽のような存在」と言われるくらい、底抜けの明るさがチャームポイント。

そんな小室さんがなぜこれほどまでに誇りを持って、生き生きと働き続けられるのか。その理由をじっくりと伺いました。

西荻窪 暮らしの研究室(西荻窪店)
小室美樹さん

「私の好みのすべてがある」丸の内で出会った衝撃

群言堂との出会いは、丸の内にある商業施設「KITTE」でした。当時、隣の丸ビルにある別のアパレル店で働いていた小室さんに、お客様が「小室さんが好きそうなお店がオープンしているよ」と教えてくれたのがきっかけです。

「見に行ってみたら、もう、なんて素敵なの!って衝撃を受けました。私はもともと古いものが大好きなんです。20年前に建てた自宅もドアノブから電気のスイッチ、家具や食器まですべて古いものを使っているくらい。

KITTE 丸の内店は、古い引き出しを什器にしていたり、電話ボックスやかまどがあったり、古いものを上手に使って空間づくりをしていました。お洋服も天然素材で日本製。私の好きなものがすべてここにある、と思いました」

その後、当時勤めていたお店が閉店することになり、次の仕事を探し始めた小室さんは、迷わず、KITTE 丸の内店の求人情報を検索しました。

「募集を見つけたときは『このチャンスを逃したらもう次はないかも』と思いました。でも、やっぱり不安はあったので応募前にもう一度お店を見に行きました。どんなスタッフの方が働いているかな、と。そのとき声をかけてくださった方が優しい笑顔で接してくださって。『ここなら楽しく働けそう』と確信してすぐに応募しました」

そして面接に臨んだ小室さん。面接してくれた方がその時接客してくれたスタッフで、丸の内店の店長だと知りました。

そして念願の群言堂での仕事が始まりました。


「売って終わり」ではない。10年後、20年後の姿を一緒に描く

入社当初は、覚えることの多さに圧倒される日々だったといいます。

「まずはお洋服のことを学ばなければと必死でした。

初日に何も情報がないまま店頭に立ったのですが、お客様が商品を手に取ってくださっているのに何も説明できないのが、すごく情けなく、お客様にも申し訳なくて。

帰ってから生地の生産地やこだわりを必死に調べて、3日間ぐらいかけて頭に叩き込みました。

たとえば、『里山パレット』では植物から色を集めて衣服を染めて作っていることや、新潟県のマンガン絣(かすり)、滋賀県のもみほぐしの麻のことなど、一つひとつを学んでいくのは大変でした。

それでも学んだことを接客にいかし、初めてお洋服を販売できたときの喜びは今でも忘れません」

色鮮やかな『里山パレット』

9年間のキャリアの中で、小室さんの接客スタイルも大きく変わったと言います。

「群言堂ではお客様に寄り添った接客を心がけています。今シーズンしか着ないような服の売り方ではなく、お客様がその服を10年後、20年後も着ている姿をイメージしておすすめするようにしています。

たとえば、二つの服で迷われているお客様がいたら、今の年齢で似合うかどうかだけでなく、『長く着る』 という視点で考えてみることもアドバイスします。

私たちが大切にしているのは、1枚を長く愛用していただくための接客です。私自身も、1枚のワンピースを染め直したり、インナーを季節ごとに変えたりして長く愛用しています。その価値観をお客様と共有できるのが楽しいんです」

さらに、小室さんは群言堂の「ものづくり」の姿勢にも深く共感しています。

「布の廃棄率を極限まで下げる取り組みには驚きました。

服づくりで生じる端切れを「布組(ぬのぐみ)」として販売したり、生地の端っこの耳をリボンにしてラッピングに使用したり、無駄なく活用しています。

こうした地球に優しい取り組みの一つひとつは、私が大事にしてきた価値観と重なっています」

商品のディスプレイにも丁寧なこだわりが

西荻窪の古民家を「守り、整える」という仕事

現在、小室さんは古民家を再生した西荻窪店に立っています。

「私はこの西荻窪店が大好きです。お洋服を販売することももちろん大切ですが、今は『この古民家を守る』という気持ちのほうが大きいかもしれません。

窓に使われている古いガラスの一枚一枚もとても美しく感じます。聞くと大工さんがリノベーションの時に毛布にくるんで石見銀山から大切に運んできたそうです。そんな背景もお客様とお話しさせていただきます。

登美さん、大吉さん、そして歴代の店長たちが守ってきた歴史を引き継いでいけたら……と思っています」

お店の至る所に静かな美しさが散りばめられています

満員電車に乗って往復3時間の通勤時間も「仕事が楽しいから全く苦にならない」と語ります。

そんな小室さんが今、力を入れているのがSNSの発信です。

「西荻窪店は、駅から少し離れた路面店ということもあり、百貨店や商業施設の店舗などとは違ってお客様に知っていただくための努力が必要な店舗です。

西荻窪店ならではの魅力を伝えるためにインスタグラムを更新しています。お洋服の紹介だけでなく、光が差し込むガラスの美しさや、素敵な椅子の佇まいなど、この建物が持つ空気感をアップしているんです。

好きな人にだけ刺さってくれればいいな、という想いだったのですが、『インスタを見て来ました』というお客様が来てくださることもあり、やりがいを感じています」

また、狭い空間の店舗では、お客様と一対一になることも多いため、接客の距離感には細心の注意を払っていると言います。

「百貨店で働いていた時のような賑やかな接客ではなく、まずは世間話から始まるような、柔らかなコミュニケーションを大切にしています。

お店で飼っているメダカの話や建物の話、そこから少しずつ石見銀山のことや私たちが大切にしている暮らしの話へとつながるようにします」


石見銀山への想いと、支え合える仲間の存在

入社7年目に研修で石見銀山を訪れた際、さらに群言堂への愛が深まったと語る小室さん。

「町並みの美しさ、他郷阿部家の佇まい。実際に自分の目で見て、石見銀山の暮らしを感じたことでお客様に自分の言葉でお伝えできるようになりました。本当に貴重な経験をさせて頂いて感謝しています」

職場の仲間の存在も大きいと言います。

「皆さん、とても温かい人ばかりです。一緒に働いてきたスタッフとは、お互いに店舗が変わっても『戦友』のような絆を感じています。悩んだ時に連絡を取り合い、相談に乗ってくれる仲間がいることは、私にとって大きな支えです」


働くことは、自分をポジティブに変えていくこと

群言堂で働き始めて9年。小室さん自身にもポジティブな変化がありました。

「周りから『いつも楽しそうに働いているね』と言われることが増えました。自分では意識していなかったのですが、働いている環境が、私を自然と前向きにしてくれているんだと思います」

小室さんにとって群言堂は単なる職場ではなく、自分の価値観を表現し、好きなものを守り、そして磨き続けていける場所です。

仲間と一緒に働く小室さん

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■募集職種
暮らしを一緒に考える店舗スタッフ

■職種説明
この仕事は、お客様の話に耳を傾け、暮らしの背景や価値観を理解しながら、その人に合った心地よさを一緒に見つけていく役割です。

「何を売るか」ではなく、
「どんな暮らしを大切にしたいか」を一緒に考える仕事です。

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